11月に入ると、鮮やかに思い出します。
1989年11月9日は、ドイツ、ベルリンの壁が崩壊した日。
ブランデンブルグ門の上に、夥しい数の人がのぼって、つるはしやハンマーを振るい、東西を隔てていた壁を壊していました。
歓喜に沸く人々の表情を、テレビのニュースで、日本の自宅で見ていた私は、いてもたってもいられなくなりました。
「こうしちゃいられない」
と、急ぎ仕事を整理し、ベルリンへと飛んだのです。
マフィンにとっては、突然のお留守番になりました。
ブランデンブルグ門で、壁を壊し続ける人々の前に、私は茫然と立ち尽くしました。
歴史の転換点に立っている、そんな興奮に、体を熱くしていました。
足元に転がった壁のかけらをいくつか拾って、そこにいた人に、
「これ、もらっていいですか?」
と許可を得て、日本に持ち帰りました。
驚きました!
ある日、ふと気付くと、黒いトレイに乗せて飾っていた、壁のかけらの上で、マフィンがお昼寝しているではありませんか!!
私はあわてて、マフィンをそこから降ろし、急いでアクリルケースをオーダーし、その中に大事に展示したのでした。
歴史的なベルリンの壁のかけらと一緒に寝た猫、なんて、きっとマフィンだけでしょうね!!
寝心地は、どうだったのでしょうね(笑)。